
こんにちは!
ぽや妻(@poyatabi)です。
2025年5〜6月に行ったインドネシア旅。!朝3時にホテルを出発してサンライズツアーへ行ってきました!早起きした甲斐がありました☺
はじめに
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YouTubeにブロモ山観光の様子をまとめましたので、併せてご覧ください☺

旅の様子をまとめてご覧になる場合はこちらの再生リスト|2025ジャワ島の旅からどうぞ。
ブロモ山とは?|ブロモ・テンゲル・スメル国立公園

日本人にはなじみがないかとは思いますが、インドネシア人には人気の観光地です。
ブロモ山(Mount Bromo|Gunung Bromo)は、インドネシア・ジャワ島東部に位置する活火山で、標高2,329メートル。広大なテンゲル・カルデラに囲まれた独特の地形と日の出時に広がる幻想的な雲海が魅力で、インドネシア屈指のサンライズスポットとして世界中の旅行者を魅了しています。
ヒンドゥー教の聖地
ブロモ山は神聖な山としてテンゲル族(Tengger族)の信仰の対象でもあります。
テンゲル族はヒンドゥー教を信仰する少数民族で、マジャパヒト王国(13〜15世紀)の時代からその文化は続いており、イスラム教がジャワ島全域に広がった後もテンゲル高原の奥地に残り、独自の宗教儀式や言語・習慣を守ってきました。
特に有名なのが、毎年ブロモ山で行われる「ヤドニ・カスダ|Yadnya Kasada」という儀式です。これはヒンドゥー教に基づいた祭礼で、火口に向かって農作物や動物などの供物を捧げることで、山の神々への感謝と祈りを捧げます。
ブロモ山の名前の由来
ブロモ山(Mount Bromo)の「ブロモ(Bromo)」という名前は、ヒンドゥー教の破壊と再生の神「ブラフマ(Brahma)」に由来していて、「ブロモ(Bromo)」は、「ブラフマ(Brahma)」のジャワ語風の発音・表記です。※ジャワ語やインドネシア語では、サンスクリット語の神名が地域の発音に合わせて変化することがよくあるようです。
ブラフマはヒンドゥー三大神の一柱で、創造神として知られています。
ヤドニ・カスダ|Yadnya Kasada
ヒンドゥー教の祭礼「ヤドニ・カスダ(Yadnya Kasada)」の背景にはテンゲル族に語り継がれる伝説が存在しています。
起源となる伝説:神々との約束
むかしむかし、テンゲル高原にはランガ王子(Roro Anteng)と彼の妃(Joko Seger)という夫婦が暮らしていました。彼らは長年子どもに恵まれず神に祈りを捧げたところ、ようやく25人の子どもを授かります。しかしそのとき神からこう言われました。
「最後の子を、ブロモ山の火口に捧げなければならない。」
夫婦は約束を破り25番目の末子「ケサダ(Kesada)」を守ろうとしますが、神の怒りによって彼はブロモ山の火口に吸い込まれてしまいます。そのとき、火口からケサダの声が聞こえました。
「この犠牲を忘れず、毎年私の名の日に山に供物を捧げてください。」
こうして始まったのが、「ヤドニ・カスダ祭(Yadnya Kasada)|ヤドニ(犠牲/奉納)・カスダ(月)」だと伝わっているそう。
※伝説にはバリエーションがあり、子供を授かる前に夫妻が神に『最後の子供をブロモの神に捧げます』と誓っていたという説などもあるようです。興味深いですね。
テンゲル族の人々は今もこの伝説を守り、毎年ブロモ山の火口に向かって野菜、果物、家畜などの供物を投げ入れる神聖な儀式を行っています。
ヤドニ・カスダの日程は毎年変わる
「ヤドニ・カスダ」はテンゲル暦(Tengger calendar)の「カスダ月14日(Kasada month 14th)」に毎年開催されます。これは西暦でだいたい6月〜8月の間に当たることが多く、日没から夜を越えて儀式が行われ、翌朝にはブロモ火口へ供物を捧げる流れになります。正確な日付は毎年テンゲル族の宗教指導者によって決定されます。
暗いうちにジープにのってホテルを出発!

さて、私達もブロモ山観光へ! なんと、ホテルを出るのは午前3時。ツアーのジープで出発です。

真っ暗な中、山道を走り抜けてビュースポットへ移動します。

ビュースポットの駐車場はこの状態。ジープ渋滞です。
テンゲル・カルデラを見渡せるビュースポットに到着
ジープを降りて少し山を登ると、開けた場所に出ました。
到着した時は真っ暗でしたが、満天の星が美しかったです。※夜空は綺麗に撮影できませんでした〜。高感度カメラが必用かも。

日の出前。だんだんと空が明るくなってきました。

雲海が広がってとても幻想的でな風景です。

ブロモ山から白煙が立ちのぼっています。直径8kmのカルデラの中に山々があり、写真左手のブロモ山のふもとにはテンゲル族の礼拝所:ルフルポテン寺院が見えます。

素晴らしい眺め!早起きした甲斐がありました。

日本人にはマイナーな観光地ですが、個人的にはこの旅でブロモが一番印象的でした。とてもおすすめです!!
標高2,770mのペナンジャカン山から日の出を観ました。5月~8月がベストシーズンと言われています。
防寒対策をしっかりと!
ブロモ山 は、標高約2,300mに位置しており、特に早朝や夜はかなり冷え込みます。観光の多くが夜中〜早朝に行われるため、防寒対策はしっかりしましょう。ぽや妻も重ね着&ウルトラライトダウンを着て参戦しました。寒がりな方は帽子などもあったほうがいいと思います。
ビュースポットは結構騒がしかったです

夜明け前から人々が大勢集まるので、展望スポットは人混みでごった返していました。インドネシア人が多かったと思いますが、中国語が良く聞こえてきました(インドネシアには中華系も多く住んでいるのでローカルかもしれないです)。ツアー客同士で言い争いが始まったり、ドローンを飛ばし始めたり(許可制だということですが許可とっているのかは不明)となかなか賑やかです。朝日が昇ると持参した国旗を広げて撮影を始るグループもいました。お国柄が出ますね。
私も旅先で迷惑をかけないように気を付けようと思いました。
サンライズの後はカルデラの中へ!

朝日鑑賞を終え、ジープで移動開始です。急な山道をどんどん降りて行きます。

途中のビューポイントから。美しい円錐形の山はバトク山(Mount Batok)。

カルデラの中に到着。乗ってきたジープも絵になります。

写真ではなかなか伝わらないと思いますが、すごい景色です。

ラウ砂海(Sea of Sand)をジープでどんどん奥に進みます。

カルデラリムの崖がとても綺麗で、ずっと観ていられます。
テンゲル・カルデラとは?
ブロモ山がそびえるテンゲル・カルデラ(Tengger Caldera)は、インドネシア・ジャワ島東部に広がる巨大な火山性地形です。直径約10kmにおよぶこのカルデラは、数十万年前の超巨大噴火によってできた火山のくぼみで、まるで別の星に来たような風景が広がっています。
カルデラの中でピクニック・ブレックファースト

ジープが到着したのは山の近くの草原。ここで朝食をいただきます。
写真にお馬さんが写っていますが、乗馬もできます。声をかけてお金を支払えばだれでも乗ることができます。

そして、↑この景色です。ここで本当に朝ごはん食べるんですね〜。ひえ〜!

すごく綺麗。そして静か。鳥のさえずりが聞こえます。

ちなみにあのトラックの荷台で調理をしているのです。プラタランホテルのケータリングチームは凄いなぁ!!

そして出来立てのオムレツやスープ、サンドイッチにキッシュ、ドーナツなど盛りだくさんな朝ごはん。贅沢なひと時でした。

帰りはまた来た道をジープで激走しました。
ブロモ山観光はほとんどジープに乗っているだけで、登山らしい登山も無いので、体力に自信のない方でも大丈夫だなと思いました!
今回はブロモ山の火口には登りませんでしたが、加工までは階段なので登山としては簡単な部類だと思います。次回訪れる機会があればぜひ火口までの登ってみたいです☺
ここまで読んでいただき有難うございました!(動画もぜひ観てみてくださいね~♪)